まずは気に入られよう
いよいよ面接です。約束の時間に指定された場所に履歴書をもって訪れます。下調べで場所はわかっていると思いますが、くれぐれも遅刻しないようにしましょう。
人物評価
人は見た目が9割 人は見た目が8割とか9割といいますが、あながち間違っていません。見た目で悪い印象を持たれたら、人物評価でマイナスがつきます。そうなると、次の条件面が雇って貰えるかどうかの当落線となり、こちらにとって働きやすい職場環境かどうかの確認や、複数アポのため即決を回避することが難しくなります。
外見的な美人は入り口においてもちろん有利です。しかし、手練れな面接官ほど注意深く審査します。美人を鼻にかけるような仕草が少しでも感じ取られると、接客、チームワーク、社内恋愛、様々なトラブルを呼び起こすことを経験値として知っています。その場合は容赦なく不合格にするか、欠点を承知の上、あえて採用して徹底的に人間性を鍛えるかです。そうではなく鼻の穴を伸ばしているような面接官なら採用は楽勝ですが、お店の運営はあまりうまくいっていない可能性がありトラブルに巻き込まれる可能性があるかもしれません。以上のことは学歴でも同じことが言えると思います。
謙虚な気持ち 清潔な身なり、常識的な言動、すっとした姿勢、相手の目をしっかりみて話す、素直で明るく聡明な人柄が伝わればばっちりです。多少緊張していても好意を持たれれば逆に謙虚と受け取られますので問題ありません。大切なのことは相手のために最善を尽くせる気持ちがあるかどうかです。人は見た目が9割とはそういった文脈で捉えるべきものなのでしょう。次は、お店側からの条件審査です。
お店からの条件審査
希望曜日、勤務時間 ここがマッチしないと雇われることはありません。お互いの希望が噛み合っていればいいですが、そうでないときはどちらかが妥協しなくてはなりません。無理して採用されても長く続きませんので、お店の要望するシフトに応えられそうになければ辞退したほうがよいでしょう。
通勤時間 あまりに遠いとお店側は躊躇します。交通費全額出せないと言われるかもしれません。そうすると、交通費の持ち出しが発生してしまうので、別を探した方がよいかもしれません。
以上が、お店側からの確認事項です。
ここをパスすれば、時給の説明、まかないや制服支給、あれば福利厚生など一通りの説明を受けて、何か質問はありませんか?となり、なければ話は採用に向かっていきます。
働きやすい環境かどうかの確認
そこでここから第2の本番、働きやすい環境かどうかの質問タイムです。
環境整備はすべてをカバーできているわけでないのが現実だと思って、その中で運営している相手を敬い、心証を悪くしないように丁寧に質問していきましょう。
割増賃金
177時間を超える勤務予定の方です。御社でフルタイム勤務を考えておりますが、法定労働時間を超過することもあろうかと思います。割増賃金制度のご説明をいただけますでしょうか?
固定残業代の規定もあるかどうか確認しましょう。
有給休暇
御社で半年以上勤務したいと考えておりますが、長く働くと病気や帰省などいろいろあります。有給休暇制度はございますか?
社会保険、介護保険、厚生年金の3点セット
135時間を超える勤務予定の方です。独身、子供なしなら、将来に備えて厚生年金を重くとらえていることを説明します。既婚者なら扶養家族について、40歳以上なら厚生年金と介護保険についてセットで説明します。妊娠出産時のサポートがあるか、ここで聞いておいてもよいでしょう。
雇用保険
週20時間以上勤務予定の方です(昼間学生除く)。御社で一所懸命働くつもりですが、何があるかわからないのが世の中です。失業保険があるやなしやも自分にとって大切なことなので、どうなっているか教えていただけますでしょうか?
労災保険
現場で不慣れなこともあると思いますが、指を包丁で切った時や油で火傷したときに、労災関係はおりますでしょうか。
試用期間や昇格
試用期間を過ぎたら自動的に昇給しますか?昇格規定はありますか?また実際にどのようなことができれば昇格できますか?2段階目の昇格やその先についても詳しく教えていただきたいです。
教育マニュアル
教育マニュアルはありますか?ない場合はどのようにして教育は行われていますか?
このなかで、長時間働く方なら割増賃金の有無が重要です。有給休暇制度があっても、割増賃金制度がない場合があります。短時間働く方なら労災があるかどうか重要です。資力のある会社ほど充実させやすいし、個人店ほど難しいです。ひとつもなくても構わないと思えるなら、それも選択肢です。それよりも返答から面接官がどのような人物か察することができます。正直な方か不機嫌になる方か見極めましょう。ほか、試用期間や昇格についての確認、チェーン店なら教育マニュアルの有無の確認もお店を知る上で重要です。
複数アポ
面接終了後、後日、合否をお伝えすると言われますが、中にはその場で即決したいと言われる場合もあります。複数アポイントを予定している場合は、このようにお伝えしましょう。
「大変嬉しく存じますが、今回わたくしは別の会社の採用面接も◯月◯日に予定していますのでこの場で決めることができません。その面接も終了後、すみやかに御社にご連絡さしあげますので、それまでお待ちいただければ幸いです。」
複数アポはできるだけ日を固めておくことは、(アポどり編)複数候補を用意しようで述べた通りです。
ちょっと違うな、という考えがおきたら
面接した結果、ちょっと違うなという考えがおきた場合は大切なサインです。勢いで承諾するとあとで後悔する可能性が高いです。そのときは「今回面接していただきましたが、お話を進めていくうちに、改めて自分なりに検討したい面も出て参りました。よく考えて、こちらから連絡させていただきます。」と一旦保留しましょう。後日、やっぱり違うなと思ったら、必ずきちんとお断りしましょう。逆に、そこで働きたいと腹が決まった場合はあらためて承諾を伝えましょう。腹さえ決まれば後悔はありません。
返事は待たせずに
いずれも、あまり待たせてはいけません。承諾するにせよ、断るにせよ、2、3日以内に返事をしましょう。
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