飲食店で失敗しない職場の選び方について(下調べ編)【その4】手作り店か効率店か

手作り店か、効率店か

手作り店、効率店
長年働いても飽きにくいのは手作り料理店。きついのも手作り料理店。
セントラルキッチンで届いた冷凍品を温め直すのは効率店。忙しくやりがいがある一方で、飽きてくる場合もあります。

手作り料理店 

充足感 
手作り料理店は、材料の下ごしらえから、食材の切り出し、火入れ、煮込み、味付け、盛り付け全て行います。いきなり重要ポジションを任されることはありませんが、下ごしらえをしているだけでも、チーム一体となって美味しいものを作っているという充足感を得られます。一人一人がアーティストという感じです。

きつい 
手作り料理店は、毎日毎日、大量の仕込みを行いますので朝が早いところも多いです。毎日同じ仕込みをやっていると嫌になってくるときもあります。このきつさに折れてしまう場合もあります。一方で、やっているうちに仕込みの奥の深さを感じたり、ちょっと抽象的ですが、食材と対話できるようになったりします。

効率店 

仕込みを省いて、仕込み済みのものを調理して出すという効率を優先したお店です。人件費を抑え、料理の値段を抑えるスタイルです。
昼夜忙しい時間帯で営業しているところが多く、ピーク時の鉄火場チームワークはやりがいがあります。月日を重ねるうちに鉄火場ピーク長として出世していくか、味付けから自分でやりたくなってくるなど様々です。

アドバイス

短時間キッチンで働く場合 

手作り料理店だと、本当に補助といった感じです。効率店のほうが同じ様な仲間がいて面白いかもしれません。

長時間キッチンで働く場合 

きつくてもこの味を覚えたいというお店が見つかったら、その手作り料理店が候補かもしれません。効率店に入ると鉄火場にハマれるか飽きてしまうかのどちらかになりそうです。

自分が働く時間を前提に、いろいろイメージしてみましょう。

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