昇格がどのようにされているか
アルバイトの時給や、社員の初任給については、お店のルールで残業代の扱いが変わってくるということを、みなし残業代や変形労働時間の章で詳しく説明しました。続いて知りたいのは、いつ昇格するのか、そのスピード感です。これもモチベーションに関わってくる部分です。しっかりと把握しておきたいですね。
昇格規定の有無
昇格の規定があれば、それに沿って条件を満たしたときに昇格します。規定がなければ、上司による個人審査です。
昇格の規定がある
キッチンならキッチンの昇格規定、ホールならホールの昇格規定が用意されているものですが、キッチン、ホール両方行うお店は、キッチンとホールが両方ができて昇格するのか、それぞれ別々に昇格するのかチェックポイントです。
両方できて昇格するタイプの場合、昇格幅は大きいですが、両方覚える分時間もかかります。
また、短時間シフトの場合、例えば夜しかシフトに入らない方は、朝のオープン作業や仕込み作業をすることがないので、全てできることが要求されるとなかなか昇格できないことになります。
短時間のシフトの予定を考えてる場合は、その時間帯を熟達すれば昇格があるのか確認ポイントです。
別々に昇格する規定であれば、より早く昇格しやすいということになります。
昇格の規定がない
キッチンでもホールでも個別に認められれば昇格するのか、両方要求されるのか、それとも勤務した年月なのか、上司の一存で決まります。昇格の具体例を聞いておくとよいでしょう。
2度目以降の昇格
一度昇格すると、次は何で昇格するのか。規定があれば明らかです。規定がなければ聞いておくことになります。
また昇格はどこまであるのかも確認ポイントです。
別に役職手当(店長、副店長、仕入れ担当、教育担当など)でプラスという規定もあります。
見習い期間
「時給1050円ただし最初の1ヶ月は1013円」
見習期間が求人募集に書かれている場合があります。これは、通例を指すのか、翌月自動的に1050円になるのか確認です。
通例という意味なら、昇格規定と同じ意味です。一定のクオリティーを要求されますので1ヶ月以上かかる場合があります。
通例マジック
なぜ通例を見習期間として表示するかというと、一段高い給与を最初の給与額にみせると応募数を集めやすいからです。
こういうマジックは、アルバイト情報誌の担当さんが教えてくれます。
有料掲載して応募がないと次の依頼がないので、なんとかして応募数を増やすようにするのです。営業活動の一面を見た思いです。