飲食店で失敗しない職場の選び方について(面接編)【その6】教育マニュアルの有無

教育マニュアルの有無

教育マニュアルは、初めて働くスタッフが順を追って仕事を習得できるようにつくられた教本です。理念や価値観の説明からはじまり、業務説明、ルール(制服、勤怠登録の仕方、休憩やトイレ、福利厚生、休職退職など)が記されています。教育マニュアルは、教える人が別々でも同じように教えるのに役立ちます。大きいチェーン店は教育マニュアルがあり、個人店はないのが普通です。それほど大きくないチェーン店だと教育マニュアルが用意できていない場合もあります。

個人店では不要 

教える人が一人なら、その人自身が教育マニュアルです。教える人が別々ではないので、教えられたことが違っていてチームワークやサービスが安定しないということはありません。また、本としての教育マニュアルだと、変更があるたびに改訂しなくてはなりませんがこれが結構手間です。教育マニュアルがその人自身なら改訂はリアルタイムです。個人店はチェーン店に比較して改善スピードの早さが売りなので、本としての教育マニュアルはいらないのです。

チェーン店では必要 

しかし、個人店がチェーン店になると教える人が別々になってくるので、そのままだとチームワークやサービスが一貫せず安定しません。そのため教育マニュアルが必要になってきます。数店舗のチェーン店だと発展途上のため、教育マニュアルの準備ができていない場合も考えられます。

教育マニュアルの用意がないチェーン店は一足飛びで昇格できる可能性あり? 

教育マニュアルの用意ができていないチェーン店は、昇格基準や労働基準法上の整備など他の用意も未完成であることが考えられます。しかし、それは一概に悪いとはいえません。そういうチェーン店の特徴は、初期の収入面はあまり期待できない反面、一足飛びで店長や本部要員になれ、収入大幅アップの可能性があります。自分で教育マニュアルをつくる機会に恵まれるかもしれません。これらはとてもやりがいがある仕事です。逆に、完備されているチェーン店は安定した収入が期待できますが、すでに店長や本部要員は充実していてなかなかなれないという特徴があるといえます。どちらがよいかは考え方次第とも言えます。

教育マニュアルまとめ

→ 順を追って仕事を習得できる

→ 教える人が別々にいても同じように教えられる

→ 本としての教育マニュアルは個人店では不要、チェーン店は必要

教育マニュアルの有無は面接時に確認すればよいでしょう。

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