飲食店で失敗しない職場の選び方について(面接編)【その7】まかないは有料?

まかないは有料?

飲食店で働く楽しみに、まかないが思い浮かぶと思います。まかないは、メニュー商品を食べられる場合のほか、自分で好きに食材を調理して食べる場合など様々です。残念なお知らせではありますが、大手チェーン店ではだいたい有料です。一方で個人店だと無料の運用が多いと思います。有料の場合はそれが実際にしっかりと守られているかチェックポイントです。

まかないから税金発生? 

ルールからご説明いたします。まかないは現物支給といってお給料と同じ扱いです。そしてお給料には所得税が発生します。現物支給であるまかないにも所得税が発生することになります。したがって食べたまかないから毎月所得税が徴収されることになります。おかずを10%納付すればよいというわけではありません。一方で法律は、まかないに対して従業員が半額以上支払っていること、1ヶ月のまかない代金から従業員が支払った金額を引いた金額が3500円以下であれば所得税が発生しないこととしています。それゆえに大手チェーン店はまかないを有料にしています。

まかないで所得税が発生しないには

商品の半額以上を支払う

(商品の価格)ー(支払った価格)=3500円以下/月

まかない有料のデメリット 不協和音

まかない有料には不協和音のデメリットがあります。たとえば、ありあわせの食材で自由に作る場合はメニューと言えず、せいぜい食材費分です。それを試作と言えばゼロ円でしょう。また廃棄する食材でまかないをつくるときもゼロ円と言えます。このように作る人と材料によってまかないの値段が変わってしまうのが不公平の始まりです。たとえば、ホールの方はキッチンに作ってもらうしかないため商品価格の半額以上を払うのですが、キッチンは試食と称して自由に作って食べることができれば不公平でしょう。厳格にメニューから商品を購入する選択肢しかなく、かつ、まかないを全員が公平に購入することがきちんと守られているお店でなければ、チームワークがうまくいきません。

個人店は無料がおおい、小さいチェーン店もあるかも 

個人店はまかないを自由に作るところがほとんどなので結局無料が多いです。しかし小さいチェーン店でも、まかないが無料のところもあるかもしれません。面接の際には、まかないについてもどうなっているのかきいてみるとよいでしょう。食事のメニューは有料で、ドリンクメニューは無料というのもよくあります。

せっかく楽しい時間になるはずのまかない、できるだけ不協和音のない店で働きたいものです。

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