営業方針が変わる
お客様にコーヒーをサーブするのが楽しかった。喜ばれるコツを発見したのだ。それはお客様の最後の一滴を飲み干す時のカップの持ち上がり方を見逃さないことだ。
そこにセルフのコーヒーマシーンが運ばれて来て、「明日からはコーヒーはセルフなので、お客様に機械の使い方を説明してください」と言われた。
合理化の場合
上のようなケースが合理化の一例です。
ほか全部手料理だったはずのメニューなのに徐々に出来合いを使うようになってくる場合もあります。
合理化の場合は、少ない人数で売り上げを出そうとします。そのためサービスが削られるか、人員が削られます。サービスが削られるときは仕事が味気なくなりますし、人員が削れられる場合は働く人の負担が増えます。
無駄そうな仕事が増える場合
「明日から新しいデリバリーが増えます」と、オーダータブレットを渡される。
これで5会社目のデリバリー。厨房は貸し出されるタブレットで散乱。しかも注文オーダーがそれぞれ微妙に違っている。見づらいし間違えやすい。あまり注文が入ってこない。これは果たして意味があるのか。
仕事が増える場合は、本部が売り上げをあげようと試行錯誤している場合です。これも働く人に負担が増えます。
営業方針がコロコロ変わる場合
毎回来るたびに新しいルールになっている。
安定感ゼロ。どうしてこうなった?
これらの特徴は、雨が降ってくるようにルールが変わるところです。
干天の慈雨であればよいですが、嵐の土砂降りになる場合もあります。雨なので仲間全員に等しく降って来ます。
そこで対策ですが、まずは仲間と相談しましょう。そして、店長から自分たちの考えを本部に伝えてもらいましょう。心ある本部なら、現場を慮って営業方針の変更理由を丁寧に説明してくれると思います。
しかし、全く聞く耳もたない本部なら、お店のスタッフには徐々に疲労感と白け感が訪れて来ます。
次から次と納得のいかないことが降ってくるのであれば、最後の手段、仲間と一緒に辞める相談をしましょう。とにかく仲間と一緒に考えるというのが大切です。
飲食店は、辞められるというのが本部に対して打撃になります。特に複数いっぺんに辞められると痛打であり、本部はてんてこ舞いです。これをきっかけに現場への配慮をしてくれるようになる可能性もあります。